あらすじ
鬼面村の愉快な騒動
昔々、静かな山里に「鬼面村」という村がありました。この村には、他の村とは違って、みんなが鬼の面をかぶって日常生活をしていました。村人たちは、鬼面をかぶることで怖い存在に見え、近隣の村から威嚇していました。実際、鬼面村には悪事を働く者はおらず、皆和気あいあいと暮らしていました。
ある日、村の若者たちが集まり、祭りの準備をすることになりました。彼らは一緒に楽器を持ち寄り、歌を歌いながら踊りを楽しむことにしました。しかし、鬼面村の恐れを知らない近隣の子供たちが、鬼の面をまったく怖がらずに追いかけてきたのです。「かっこいい鬼だ!」と喜んで、若者たちに近づこうとしました。
事態は思わぬ方向に進展しました。鬼面をかぶった若者たちは子供たちを見て、ちょっとしたいたずらを思いつきました。「鬼面をかぶっておどかそう!」と声を掛け合い、真剣に「鬼の顔」を演じることにしました。すると、逆に子供たちは楽しそうに笑いながら「鬼さん、もっとこわくなって!」と叫びました。若者たちは本気で鬼の恐ろしさを出そうと頑張れば頑張るほど、子供たちの笑いは止まりませんでした。
結局、鬼面村の祭りは、傍から見ればおかしな光景でしたが、村人も子供たちもみんなが笑顔になり、楽しい思い出と共に終わることができました。それ以降、鬼面村では、鬼面をかぶっても本当に怖がるのではなく、楽しんでもらうことが一番大切だということを知ったのでした。こうして「鬼面人を嚇す」の意味が変わり、村はさらに楽しい場所になりました。






