あらすじ
ある小さな村に、村人たちの長として名を馳せた老齢の男、太郎が住んでいました。彼は自分の意見を押し通し、一度決めたことを何があっても変えようとしないことで知られていました。村の人々は、いつも彼の決断を受け入れなければならず、内心では彼のやり方に不満を抱いていました。しかし、彼に逆らうことは恐ろしいことだと感じ、誰も声を上げることができませんでした。
ある日、村には新しい提案が持ち込まれました。それは、村の中心に大きな池を掘り、新鮮な水を村に供給するというものでした。村人たちはこのアイデアに賛成し、ぜひ実行してほしいと太郎に頼みました。しかし、太郎は「そんな無駄なことをする必要はない。私は長年この村を治めてきたんだ。水は川から引けば十分だ」と言い切りました。誰もその意見に疑問を持たず、再び静まり返ってしまいました。
月日が流れ、村は次第に水不足に悩まされることになります。水源が枯れ、農作物は成長せず、村人たちは食べるものにも困るようになりました。しかし、太郎は依然として自分の決断を誇らしげに保ち、「水を大切に使え」と村人たちに説教する始末でした。村人たちはその姿を見ながら、やっと心に決めました。もうこれ以上彼の言葉に従うべきではないと。
村人たちは互いに協力し、池を掘るための計画を立て始めました。そして、太郎の目を盗んで、暗い夜に作業を始めたのです。数週間後、大きな池が完成すると、村は鮮やかに蘇りました。太郎は、村人たちが彼を無視して行動したことに驚き、初めて自分の間違いに気づきました。ことわざ「切る手遅かれ」が教えていた意味を心に刻み、彼は村人たちに謝罪し、自らも変わろうと決意するのでした。それから村はますます繁栄し、太郎も村人たちの話を聞くことの大切さを学んだのでした。






