牛に引かれて善光寺参り
うしにひかれてぜんこうじまいり

意味

2024/10/5(土)

思いがけないことや人の誘いによって、その道に入ること。偶然よいほうへ導かれることのたとえ。また、信仰とは無関係に人と行をともにすることにも使われる。善光寺の近くに住んでいた老女が布をさらしていたとき、牛が角に布を引っかけていったのを追いかけて偶然善光寺に入り、それが縁で参詣するようになった、という故事にもとづくとされている。

あらすじ

牛に引かれて善光寺参り

ある日のこと、村に住むおばあさん、春江は毎日同じ道を歩いて市場に出かけていた。彼女はいつも、布をさらしながら昼間の明るい日差しを楽しんでいた。しかし、その日、彼女は珍しく布を干すために外に出たまま、うっかり居眠りしてしまった。

目を覚ますと、なんと目の前に牛が現れていた!その牛は春江の布を引っかけてしまい、驚いたことに、牛は歩き出してしまった。春江は慌てて後を追い、牛が向かう方向に足を運ぶことになった。どうせ帰る道だから、まあいいかと軽い気持ちで追いかける春江だったが、それが奇妙な冒険の始まりだった。

牛はゆっくりと村の外れを通り抜け、緑豊かな田んぼを経て、ついには善光寺の境内にたどり着いた。春江は圧倒されながらも、その美しい景色とともに訪問者たちの微笑みに心温まるものを感じていた。彼女は牛に引かれて、まるで運命の出会いのように善光寺に至ったのだった。

この偶然の出来事がきっかけで、春江は毎週善光寺に通うようになった。そして、彼女は「牛に引かれて善光寺参り」と語りながら、昔話を子どもたちに聞かせるようになった。牛との出会いは、思いもよらない縁をもたらしたのだ。人々と共に笑い合い、感謝の気持ちを忘れない彼女の心は、まるで新たな布のように、いつまでも色とりどりに輝いていた。


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