采薪の憂い
さいしんのうれい

意味

2024/10/5(土)

病気のために薪を采りに行けないこと。または、薪を采ってきた疲労による病。いずれにしても、自分が病気であることをへりくだって言うことば。

あらすじ

采薪の憂い

むかしむかし、小さな村に一人の青年、浩太が住んでいました。彼は毎日、森に入って薪を采り、村の人々に分け与える優しい少年でした。しかし、ある日、森の奥深くで不思議な光を見つけた浩太は、その光に魅了されてしまいます。彼がその光に近づくと、まるで生きているかのように揺れる薪が現れました。それを手に取ると、彼の身体に力がみなぎり、まるで病気の憂いから解放されたかのように感じました。

しかし、光の正体は、森の精霊が守っている特別な薪でした。そのことを知らなかった浩太は、その薪を無断で持ち帰り、村で自慢しました。村人たちは彼の話に驚き、また興味を抱きました。しかし、次の日、浩太は突然、体調を崩してしまいます。彼の夢であった薪集めができず、村人たちを助けられないことが、彼には深い憂いとなりました。

気を落とした浩太は、再び森に向かう決意をします。彼は精霊に謝り、村の人々を助けたいという真摯な想いを伝えました。その瞬間、光の薪は再び現れ、浩太に優しい声で語りかけました。「あなたの心が本物なら、力を貸そう。」その言葉と共に、浩太の身体の不調が和らぎ、再び薪を采る力が戻りました。

森の精霊は、浩太に大切なことを教えてくれました。他者を思いやり、無断で恩恵を受けないこと。彼はその教えを胸に、以来ずっと村人たちと共に薪を采り、笑顔で過ごすことができました。こうして、彼の心に宿る「采薪の憂い」は、今や村の人々との絆を深める糧となったのでした。


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