袖の下に回る子は打たれぬ
そでのしたにまわるこはうたれぬ

意味

2024/10/5(土)

しかる時に逃げるような子なら追いかけても打ちたくなるが、自分を慕ってすがりついてくる子は可愛くて打つ気になれないということ。

あらすじ

袖の下に回る子

かつて小さな村に、困ったことがあるとすぐに牛のようにすがりついてくる子供、タロウがいました。タロウは両親に叱られると、必ず村の長老の元へ駆けつけ、「長老様、助けて!どうしてもお母ちゃんに叱られたくないんだ!」と泣きつくのです。その姿を見た長老は、何故か怒りが収まり、いつも彼を庇っていました。

しかし、タロウの周りには、彼のようにおとなしくない子たちがいました。彼らは長老に直訴し、タロウに罰を与えるよう求めるのです。「ずるい、タロウはいつも逃げてばかりだ!僕たちも叱られるのに、彼だけは助けてもらってる!」長老はその訴えを無視せず、少し顔をしかめて考え込みました。

ある日、タロウがまたしても叱られる場面に遭遇します。そこに集まった子供たちは「さあ、長老を呼ぼう!」と意気込んでいました。しかし、長老はちょうど畑の作業中で、急いで呼びに行くことができません。しびれを切らした子供たちは、自分たちの手でタロウに仕返しをしようと決意しました。

タロウがぱっと振り返ると、彼を追い詰めた子供たちの中に、あの有名な小さな猫が混じっていました。猫は無邪気にタロウの足元をくんくん嗅ぎ、何も知らないかのようにふらふらしていました。結局、長老が駆けつけた時、タロウが猫の後ろに隠れているのを見た長老は、「袖の下に回る子は打たれぬ」と微笑み、タロウはそのまま助かることになったのです。子供たちは愚痴を言う余裕もなく、長老とタロウの笑顔を見て、ますますタロウを恨むのでした。


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