あらすじ
嫁が姑になる町
ある小さな町には、不思議な習慣があった。そこでは、年に一度、特定の日に人々の歳月が逆転するというのだ。その日、若者は老人になり、老人は幼子へと変わる。町の人々はこの現象を「嫁が姑の日」と呼び、毎年心待ちにしていた。
主人公の美咲は、毎年この日を心躍らせて迎えていた。彼女は、今年で初めて20歳を迎えた若者だった。しかし、美咲はこの日が来るたびに、未来の自分を筋書きすることが楽しみだった。今年は、そして来年は、何をしているのだろうと想像を巡らせていた。しかし、今年の「嫁が姑の日」はいつもと違った。
朝が来ると、美咲はベッドから起き上がり、自分の姿を確認すると驚いた。なんと、彼女は70歳のおばあさんになっていたのだ。世間的にはどこか魅力的だが、自分の心は幼いままだった。彼女は途方に暮れるが、町の人々はこの現象を何故か楽しんでいた。美咲も仕方なく、流れに従うことにした。
その日の午後、美咲は若かりし日の夢を語る若者たちの声を聞き、心が温かくなるパーティーに参加することにした。彼女は若者の中に自分の孫がいることに気づく。孫たちは美咲の過去の話を聞きたがり、彼女は嬉々として語り始めた。すると、彼女の心から不安が消えていき、次第にこの不思議な日に感謝する自分に気づいた。時の流れは確かに速いが、その中で生まれる新しい絆と理解が、彼女に新たな気持ちをもたらしてくれたのだ。


