盲の探り当て
めくらのさぐりあて

意味

2024/10/5(土)

手先の感覚をたよりにすることから、偶然に当たることをいう。

あらすじ

盲の探り当て

ある静かな村に、一人の盲目の老人、晃(あきら)が住んでいました。彼は視力を失ったが、聴覚や触覚が人並み外れて鋭く、村人たちは彼を「感覚の達人」と呼んでいました。晃は毎日、村の中を歩き、手探りで周囲の世界を感じ取っていました。彼は音や匂い、冷たさや柔らかさを使って、自分に必要なものを見つけ出す名人でした。

ある日、村の広場に不思議な噂が広がりました。「村の西の森に、運命の宝物が隠されている」と言われるのでした。誰もがその宝物を求めて森へ向かいますが、深い森の中では視界が遮られ、戻れなくなる者もいました。晃は昔のことを思い出し、感覚を頼りに宝物を探すことに決めました。

森に入った晃は、風の音や木の葉のささやきを頼りに進んでいきました。突如、不思議な感触を手にしました。それは、冷たくつるりとした石のようでした。彼はその石を触りながら、心の中で問いかけました。「これが宝物か?」すると、その石から微かな光が漏れ出し、森に小さな道を示しました。晃はその道に沿って進むと、やがて大きな木の根元にたどり着きました。

根元には、美しい黄金の小箱が隠されていました。晃は、小箱を開けると、中からは様々な色の光が溢れ出しました。村中の人々がこの光を求め、彼に感謝をしました。その光は、思いやりや愛情を示すもので、村人たちの心を一つにする力を持っていました。晃は、自らの感覚を信じて進んだことで、村に幸福をもたらしたのです。まさに「盲の探り当て」。彼の姿は、時には見えないものこそが、最も大切なものを見つける鍵になることを教えてくれました。


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