虫の居所が悪い
むしのいどころがわるい

意味

2024/10/8(火)

体の中の虫が具合の悪い所にいるということで、不機嫌になり、怒りっぽくなっている状態のたとえ。

虫の居所が悪いの画像

あらすじ

不機嫌な虫

ある小さな村に、昔からの言い伝えで「虫の居所が悪い」を信じる人々が住んでいた。村にある古びた家に、育ち盛りの少年、太郎が住んでいた。ある日、彼はホコリだらけの本の中に、不思議な虫のマリオネットを見つけた。それは黒くて小さな虫で、見た目は奇妙だったが、好奇心に駆られた太郎はその虫を家に持ち帰った。

虫を連れ帰った日から、太郎の周りには異常なことが次々と起こり始めた。村人たちは太郎の元に集まり、どんな小さなことにも過剰反応するようになった。彼の友達である次郎は、ちょっとしたことで大声で笑い上げ、「おい、太郎!虫の居所が悪いんじゃないか?」と冗談を言ったが、太郎はその言葉にピリッとした。なぜって、確かにその虫が居る限り、自分の居所も悪いように感じられたからだ。そしてそんな不機嫌な雰囲気が村中に広がってしまった。

太郎は、虫をどうにかしようと決意した。そこで彼は、虫に向かって言った。「お願いだから、どこかいい所に行ってくれ。君のせいでみんなが不機嫌になってるんだ!」しかし、虫はただクルクル回って「不機嫌なとこにいるからこそ、みんなが笑えるんだよ!」と冷笑した。太郎は反論できずにただ笑うしかなかった。虫の皮肉じみたセリフは、周囲の不機嫌さを逆手にとって、どこまでも笑いを引き起こしていたのだ。

最終的に、太郎は思い切って村の広場にその虫を放った。そこで村人たちに、「これが春の訪れを迎える虫だよ。みんな、虫の居所を信じるなら、笑って過ごそう!」と言い放つと、村人たちは一斉に笑い出した。その時、虫は太郎の耳元で囁いた。「君が笑ったら、居所が良くなるかもよ。」太郎はついにその逆説を理解し、彼の心から重荷が解けていくのを感じた。それ以来、村の人々は不機嫌な虫を見かけても、笑って受け入れることを学んだのだった。


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