海の事は漁師に問え
うみのことはりょうしにとえ

意味

2024/10/5(土)

何事もその道の専門家に相談するのが良策だということ。

あらすじ

漁師と海の秘密

ある小さな村に、漁師のタケシが住んでいました。タケシは村一番の漁師で、その腕前は誰もが認めるものでした。しかし、彼には一つの秘密がありました。それは、海から引き上げた魚が実はすべて、彼の親友のハルオによって逃がされた魚だったということです。ハルオは海に潜ってきた幽霊魚を釣り上げる名人だったのです。

ある日、村人たちはタケシに「漁が全然成功しない。教えてくれ」と頼みました。タケシはその場で即答し、「海の事は漁師に問えと言うから、私に聞いてくれ」と言い放ちました。すると、村人たちはますます彼に教えを乞うて、タケシが漁のコツを教えることになりました。しかし、タケシは本当に彼の秘訣を教えるつもりなんてなく、逆に彼の親友であるハルオに連絡を取ったのです。

ハルオは大きな魚を獲るたびに、タケシに代わって村人たちに魚を分け与えました。その結果、村人たちはますますタケシを信じ、彼のことを尊敬するようになりました。だが、タケシの心の中では「海の事は漁師に問え」と言った自身の言葉に対する罪悪感が大きくなっていきました。

ある晩、タケシは夢の中で海の神に出会いました。神は憤怒の表情で、「漁師に問えという格言は、お前のような詐欺師に使う言葉ではない」と言い放ちました。目が覚めたタケシは、すぐに村人たちに真実を告げる決意をしました。村人たちは彼の話を聞いてびっくり仰天。結局、タケシは漁師として名を馳せることができなくなり、今では海のどこかにひっそりと隠れている幽霊のような存在になってしまったのです。彼は言いました。「海には秘密があり、そしてその秘密は決して他人には教えない。」


関連


寓話

物語

関連

© 2025 新解釈物語 | All Rights Reserved.