千人の諾々は一子の諤々に如かず
せんにんのだくだくはいっしのがくがくにしかず

意味

2024/10/5(土)

人の言うなりに従う千人の者は、自分が正しいと信じることを堂々と主張する一人に及ばないということ。

あらすじ

雨乞いの村

昔々、山奥に小さな村がありました。この村は長い間、干ばつに悩まされていました。村人たちは毎日水を求め、神に祈るものの、空は青く晴れ渡るばかり。そこで村の長老たちは会議を開き、「全員で神に捧げものをしよう」と決めました。村全体が同意したため、彼らは祭りを開催し、全ての村人が一致団結して神に祈りました。

ところが、この村には一人、若者がいました。彼の名前はトモヤ。トモヤは村人が行うことに疑問を抱きました。「本当にこの方法が正しいのか?」と、彼は心の中で考えました。しかし、彼は村人全員が自分の意見に従う様子を見て、口を閉ざしました。村人たちはトモヤに「みんながそう言っているのだから、間違いない」と囁きました。トモヤは悩みながらも、結局は彼らの意見に納得したふりをしました。

数週間が過ぎても空は一向に恵みの雨をもたらさず、村人たちの不満は募る一方でした。トモヤは思い切って村の広場で声を上げました。「神を信じるのは良いが、本当に我々が神に捧げているものが必要だと思うのか? 他の村では、人々が自ら水源を掘ることで問題を解決していると聞いた!」村人たちは驚きましたが、彼の提案を無視して「それでも、皆が諦めずに祈れば雨は降る」と繰り返しました。

ある日、トモヤは決心しました。彼は自分一人で村の近くの丘を登り、水源を探すことにしました。すると、実際に水が湧き出る場所を見つけたのです。トモヤは急いで村に戻り、「見てください! 水が流れています!」と叫びました。村人たちは最初こそ信じられない様子でしたが、トモヤの言葉で村全体が水を得ることができました。その日、村の人々はトモヤの意見を重んじることの大切さを学び、「千人の諾々は一子の諤々に如かず」ということわざの意味を実感したのでした。


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