あらすじ
ある日、オオカミが小川のそばで水を飲んでいました。その近くには一頭の子ヒツジがいました。オオカミはその子ヒツジを狙っていましたが、子ヒツジがずっと水の流れが上から来ていると主張していたため、オオカミは仕掛けを考えました。オオカミは子ヒツジに向かって言います。「お前、私がここで水を飲むのに邪魔をしているではないか。お前の声が私をうるさくさせている。」子ヒツジは驚いて反論しました。「ですが、私はここで何も言っていません。この川の水の流れは上流から来ています。」
オオカミはさらに言いがかりをつけていきます。「ならば、少なくともお前の母親が私を避けるように私を非難している。このようにしてお前は国を乱すのだ。」子ヒツジは賢くやり返しました。「私の母は私を守りたいから言っているのです。しかし、あなたが実際に私を攻撃しているのは、私が悪いということにはなりません。」
いよいよオオカミは苛立ち、こう言いました。「いいや、今日のうちにお前を食べさせてもらう。」子ヒツジは恐れず答えます。「私を食べたからといって、あなたの言っていることを証明できるのではありません。むしろ自らの愚かさを暴露するだけです。」
この賢い子ヒツジの反論にオオカミは黙り込みましたが、最終的には彼の欲望に敗れ、子ヒツジを食べてしまいました。
教訓
この寓話の教訓は、「真実を語ることが必ずしも守られるわけではない」ということです。時には権力や力が理不尽な決定を下すこともありますが、賢さや真実を訴える姿勢が重要であることを教えています。また、他者が示す暴力や威圧に対して、逃げずに自分の考えを持ち続けることの大切さをも示唆しています。


















